sysstat とは
- DataONTAP 標準の性能関連情報表示コマンド
- CPU 使用率、プロトコル毎の統計情報、Network Throughput、Disk Read/Write、CP 等を表示する。
- FAS の利用状況の概要を確認する事が可能。
>sysstat -x <interval(sec)>
- マルチプロセッサ CPU の使用率の統計を下記コマンドで出力可能
- 1つ以上の CPU がビジ―状態である時間の割合及び、平均値と各プロセッサの個別の状況を表示する。
>sysstat -m <interval(sec)>
sysstat -x 1 の出力例
- Disk Util
- アクセス率の最も高いディスクの利用率(%)
- 70%-80% 超えが連続する場合は Disk ボトルネックの兆候
- CPU
- Interval 内で1つ以上の CPU が busy であった割合(マルチプロセッサの場合は、最も busy な CPU 値)
- 常時90%以上の場合は、CPU ボトルネックの可能性大
- cache hit
- 要求したデータブロックがキャッシュ内に存在した割合(90%以上であれば問題なし)
- アプリケーション特性に依存
> sysstat -x 1 CPU NFS CIFS HTTP Total Net kB/s Disk kB/s Tape kB/s Cache Cache CP CP Disk OTHER FCP iSCSI FCP kB/s iSCSI kB/s in out read write read write age hit time ty util in out in out 1% 0 0 0 5 0 1 0 0 0 0 >60 100% 0% - 0% 5 0 0 0 0 0 0 1% 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 >60 100% 0% - 0% 0 0 0 0 0 0 0 33% 0 0 0 0 0 0 505 569 0 0 >60 100% 66% T 88% 0 0 0 0 0 0 0
CP(Consistency Point)とは
- NVRAM に書き込み待機されているデータを Disk へ書き込む(フラッシュ)処理
- CP ty とは
- CP 要求のトリガー、10秒間隔で定期的に実行し、Interval に処理が完了したか等を表示。
- CP 処理が滞るとユーザーサービスに影響がでてくる可能性がある。
- 連続した CP は NVRAM 容量の不足ではなく、書き込み先 Disk がボトルネックである可能性がある。
CP ty 処理出力表示説明
- 「-」:取得間隔内に CP の開始がなかった場合
- 「Number」: 取得間隔内に複数の CP が開始された場合の数を表示*1
- 「B」: 連続 CP - 1つ目の CP が完了する前にもう一方の NVRAM からの CP が発生*2
- 「b」: 保留された連続 CP - 更新されたバッファが少なかったため、連続 CP を延期*3
- 「F」: NVlog がフル状態になることによって発生した CP*4
- 「H」: 書き込みの集中により、メモリにキャッシュされたデータ量が閾値を上回り発生した CP
- 「L」: メモリの内の使用可能な領域が閾値を下回り発生した CP
- 「S」: Snapshot 作成によって発生した CP
- 「T」: タイマーによって発生した CP(デフォルトでは、10秒で1回発生)
- 「U」: フラッシュによって発生した CP
- 「Z」: 内部同期により発生した CP
- 「V」: 仮想バッファ低下により発生した CP
- 「M」: メモリバッファがなくなるのを防ぐために発生した CP
- 「D」: Datavecs 低下により発生した CP
- 「:」: 前回の計測期間より継続された CP*5
- 「#」: 前回の計測期間より CP が継続し、次の CP のための NVLog がフルの状態(次回の CP は必ず B)*6
出力されたタイプを示す文字の後には、サンプリング期間終了時の CP のフェーズを示す文字が表示される。
サンプリング期間中に CP が完了している場合は、この 2番目の文字は空白となる。
- 「0」: 初期化中
- 「n」: 通常ファイルの処理中
- 「s」: 特殊ファイルの処理中(bitmap ファイル等)
- 「q」: クォータ・ファイルの処理中
- 「f」: 変更データのディスクへのフラッシュを実施中
- 「v」: 変更されたスーパーブロックのディスクへのフラッシュを実施中